描き方約7分で読めます
人体の比率の覚え方 ― 頭身・肩幅・手の大きさを「頭1つ分」で測る
公開日: 2026-10-03
「顔は描けるのに全身を描くとバランスが変」という悩みは、多くの場合、体の各部分の長さを感覚だけで決めていることが原因です。この記事では、頭の高さを物差しにした比率の目安を紹介します。
補足: ここで紹介する数字は、絵を描くときによく使われる目安です。実際の人の体格には個人差がありますし、キャラクターの絵柄によって意図的に崩すことも多いので、「迷ったときに戻ってくる基準」として使ってください。
頭身別の特徴
- 2〜3頭身:デフォルメ、ちびキャラ。手足は短く、関節はほぼ省略
- 5〜6頭身:アニメや漫画の少年少女に多い。頭がやや大きく、親しみやすい印象
- 7〜7.5頭身:写実寄りの成人の目安
- 8頭身以上:ファッションイラストや、かっこよさを強調したいとき
7.5頭身のときの主な目安
- 肩幅:男性は頭2つ分前後、女性はそれよりやや狭い
- 乳首の高さ:上から頭2つ分の位置
- へそ・肘の高さ:上から頭3つ分前後
- 股の位置:おおよそ全身の真ん中(頭3.5〜4つ分)
- 膝の位置:股と足の裏のちょうど中間
- 腕を下ろしたときの手首:股の高さあたり
全部を一度に覚える必要はありません。最初は「股が真ん中」「肘はへそと同じ高さ」「膝は股と足の中間」の3つだけ覚えておくと、大きな崩れはかなり減ります。
手と足の大きさ
手は小さく描かれがちなパーツです。目安として、手首から中指の先までの長さは、あごから髪の生え際まで(顔の長さ)とほぼ同じです。広げた手のひらで顔の大部分が隠れる、と覚えておくと描くときに思い出しやすいでしょう。足の裏の長さは前腕(肘から手首)と同じくらいが目安です。
実際に描くときの手順
- 画面の上端と下端に、頭のてっぺんと足の裏の位置を短い線で決める
- その間を頭身の数で等分し、目盛りを入れる
- 頭・胸・腰を楕円や箱で置き、股が真ん中に来ているか確認する
- 肩・肘・手首・膝・足首を点で置き、点同士を線でつないで手足にする
- 目盛りを消してから、肉付けや服を描く
目盛りを入れるのは面倒に感じますが、数枚描くと体が比率を覚えてきて、目盛りなしでも大きく外さなくなります。慣れるまでは、自分の絵と目安を見比べて「どこが長すぎるか・短すぎるか」をチェックしてみてください。
比率を崩すのは、基準を知ってから
脚を長く見せる、頭を大きくしてかわいく見せるなど、比率を意図的に崩すのはイラストの大事な表現です。ただ、基準を知らずに崩すと「狙った崩し」なのか「ただのズレ」なのか自分でも判断できません。基準を一度体に入れておくと、崩し方も自由に選べるようになります。