イラスト初心者が最初の30日でやるべきこと ― ゼロからのロードマップ
公開日: 2026-09-12
「絵を描いてみたい」「イラストを始めたい」と思ったものの、何から始めればいいか分からない。YouTube やSNSで上手い人の作品を見ると「自分にはムリかも…」と諦めそうになる。そんな初心者の方に向けて、最初の30日間で取り組むべきことをロードマップにまとめました。
重要: このロードマップの目標は「上手くなること」ではありません。「毎日描くことに慣れ、描くことを楽しめる自分になること」です。画力は、描き続けた先に自然とついてきます。
準備:道具は何でもいい
高価な液晶タブレットやiPad Proがなくても大丈夫。紙とペン、100均のスケッチブックとボールペンで十分です。デジタルで始めたい場合は、スマホの無料お絵描きアプリ(ibisPaint、メディバンペイントなど)で問題ありません。道具へのこだわりは後回しにして、まず「描き始める」ことを最優先しましょう。
Week 1(1〜7日目):とにかく描く、何でもいい
最初の1週間のテーマは「ペンを持って紙に何かを描く」を毎日やること。上手さは一切気にしません。
- Day 1-2:好きなキャラクターや動物を見ながら模写してみる(5〜15分)
- Day 3-4:目の前にあるもの(コップ、リモコン、果物など)をスケッチする
- Day 5-6:丸、四角、三角、直線を繰り返し描いて手を慣らす
- Day 7:1週間で描いたものを並べて眺める(感想をメモする)
ヒント: 1週間分の絵をカレンダーに記録しておくと、Week 4の振り返りで強烈な成長を実感できます。
Week 2(8〜14日目):基本の形を覚える
2週目は少しだけ「考えて描く」ことを意識します。とはいえ、難しいことはしません。
- Day 8-9:顔を描く練習 — 丸を描いて十字線を引き、目・鼻・口を配置する
- Day 10-11:体を描く練習 — 棒人間から始めて、少しずつ肉付けする
- Day 12-13:好きなイラストを模写して、プロの線の運び方を手で覚える
- Day 14:Week 1のDay 1に描いたものと同じものを描いてみる(比較用)
Week 3(15〜21日目):「描く時間」を習慣にする
3週目のテーマは「毎日決まった時間に描く」こと。技術よりも習慣の定着を重視します。
- 毎日同じ時間帯に15〜30分、描く時間をブロックする
- 描く前にテーマを1つ決める(今日は手を描く、今日は木を描く、など)
- 描き終わったら必ず記録する(カレンダーに貼る、ノートに貼るなど)
- 上手くいかなくても「今日も描けた」と自分を褒める
この頃になると「描かない日が気持ち悪い」と感じ始める人も出てきます。それは習慣が定着しつつある証拠です。
Week 4(22〜30日目):振り返りと次のステップ
最後の1週間は、ここまでの練習を振り返りつつ、自分が「もっと描きたい」と思うテーマを深掘りします。
- Day 22-25:自分が一番楽しかった練習テーマを集中的にやる
- Day 26-28:少しだけ挑戦 — 背景を入れてみる、色をつけてみる、構図を考えてみる
- Day 29:30日間のカレンダーを通しで見返す。Day 1の絵と今日の絵を並べて比較する
- Day 30:次の30日間で取り組みたいテーマを3つ書き出す
ヒント: Day 29の振り返りは、想像以上に感動的な瞬間です。たった30日でも、線の安定感や形の取り方に明確な変化が見えるはず。この成長を実感できるのは、記録を残していた人だけの特権です。
30日間を終えたあなたへ
30日間描き続けられたあなたは、もう「イラスト初心者」ではありません。「毎日描く習慣を持つクリエイター」です。画力はまだまだこれから伸びますが、最も大切な土台——描き続ける力——はもう手に入れています。
次の30日では、模写の精度を上げる、オリジナルキャラクターに挑戦する、色塗りを学ぶなど、自分の興味に合わせてステップアップしてみてください。そして何より、カレンダーが作品で埋まっていく楽しさを、これからも味わい続けてください。